公務員を4年で辞めはしましたが、公務員、市役所職員になってみて、実際に感じて良かった4つのことを書きます。
市役所職員になって良かった4つのこと
1 良くも悪くも安定していて、評価が高い
市役所職員になると身内へ与える安心感がめちゃくちゃ強いです。大企業や銀行なんかも同じだと思いますが、地方で公務員になったというと周囲からかなり安心・信頼されます。
自分の親も就職が決まったときは喜んでいました。辞める時は心苦しかったですが。。。
結婚を考えている人は特に、交際相手の親御さんや周囲への安心感が全然違いますし、よくしてもらえます。僕が自営業だったりしたらまた違っていたかもしれません。
ただ相手の職業見て態度を変える人もどうかと思いますが。
安心感は単に周囲の人に与えるだけではありません。自分の資産としても有効です!
例えば、リストラが無いので公務員は、社会に対しての安心・信頼感があります。クレジットカードの審査が大体通ります。住宅ローン審査も通りやすいです。
事実、職場の人の多くは、住宅ローンを借りてマイホームを建てている人が大半です。
公務員という安心ブランドのおかげでお金が借りやすいという大きなメリットがあります。
2 その土地が好きなら天職
公務員といっても地方公務員に限った話ですが、基本的には転勤や異動で住む場所を頻繁に変えなければならないことは滅多に無いです。
その土地に住みたい・戻りたい人にとっては天職といっていいでしょう。もちろん出向もありますが、数年で終わるものです。企業のように出向や異動でいきなり全然知らない所に住まなければならないことはありません。
住めるメリットだけではなくて、その土地に関わる仕事ができます。例えばイベントの運営への関わり、住民との関わり、街づくりの議論。果ては条例に作ることにさえ関わります。
これは鳥瞰的にみれば、すべてその街に関わる仕事なので、その街・土地が好きならそれが仕事のモチベーションになります。
個人的な意見ですが、仕事の出来とか業績はモチベーションで大きく変わってきます。もちろん給料はインセンティブになりますが、それほど大きなものでは無いです。それよりは、家族のためであったり、自分が認められたいとか、それが好きだから関わりたいということの方が圧倒的にモチベーションが続くと思います。
なので、その市区町村や場所が好きであれば、市役所という選択肢はベストだと思います!
3 福利厚生が充実
これは周知の事実だと思いますが、給料以外の面が手厚いです。はっきりいって大企業並みだと思います。
基本的な保険、年金に加えて住宅手当、扶養手当、育児休業手当、介護休業手当、健康診断(人間ドック)などなど挙げ出すとキリがないです。
もちろん大企業になれば、もっと良い所もあると思いますが、地方にあってこれだけ福利厚生がしっかりしている所はなかなか無いと思います。
給料は正直あまりよくないですが、福利厚生だけでかなりの価値があります。
特に共済貯金という制度があり、驚くべき金利で貯金ができます。
ペイオフはありませんが、金利が年利1%前後です。えげつないですよね。
1000万円預けておけば、一年間で10万円です。税金を差し引いても8万円残ります。バブルのような利率の貯金が利用できます。そのため、ほとんどの職員がこの制度を利用していました。
4 様々な仕事を経験できる
市役所の異動は、転職並に仕事が変わる。
実際に課や担当が変わっただけで、転職したぐらいのレベルでやる事が変わります。そのため一つの企業で仕事をするよりはいろいろな経験を積めます。
どの部署でも予算をやるので、経理に加え、土木・建設などのインフラに関わる所、商工などの観光や特産物に関わる所、農林などの農業に関わる所、児童や学校に関わる所、図書館部門、介護福祉、窓口サービスなど多岐に渡ります。
しかも希望すれば、希望の所に行けることも多いです。
多くの仕事を経験できるのは、仕事進める上でも、自分の適性を知る上でもメリットです。何の仕事をしたいかわからないけど、街に関わる仕事をしてみたいという人には合ってると思います。
飽き性の僕はこれが理由で、市役所職員を目指し始めました。
まとめ
給料は都市で働いている同年代と比べれば、明らかに少ないです。
それを補えるほど福利厚生がしっかりしてるので、給料が少ないのは目を瞑れます。
また若いうちは昇給が早く、年収が上がりやすいです。
公務員については公表されていることが多いので、情報は得られやすいです。公的機関のサイトマップで給与などを検索すればすぐに出て来ます。
地方における市役所職員は、良い職業です。
周囲からの信頼や与える安心感はめっぽう強い。職種の特殊性のおかげでいろいろな仕事を経験でき、なおかつ自分が関わった事が街を動かしていくような達成感もあります。
市や県、ひいては国を支える志を持つ人が多くいる国であってほしいです。