僕が公務員に見切りをつけて辞めた3つの理由

公務員を辞めた理由

公務員、市役所職員として4年間働いて来ましたが、心境の変化や将来のことを考える中で市役所職員を辞めました。

その理由を整理して残します。

理由1 他にやりたいことが見つかった。

そもそも僕が市役所に入ろうと思ったのは、やりたいと思える職種が無かったから。

大学時代は音楽ばかりしていたので、こんな企業やあんな企業でこんな仕事をしたいというビジョンを全く持っていませんでした。
典型的なダメ大学生でした。

そんな僕にとって公務員のイメージは、なんとなく安定してそう。
ジョブローテーションがあるのでいろいろな仕事ができて、飽き性な自分には向いていると思い、市役所職員を目指し始めました。

実際、職場の人に公務員になった理由を聞いてみると似たような人が多かったです。

役所では、税務課に配属されました。
税務課の業務をこなしていく中で、これは面白い、もっと知りたい、これにはゴールが無いというものが見つかりました。
しかも自分に向いている気がする、というものが。

僕の仕事は新築の住宅を見て、それに税金をかけるという仕事をしていました。
つまり固定資産税の賦課です。

市役所に入ってから知りましたが、市役所には本当にたくさんの仕事があります。
業務で年間に100件以上は住宅を見ていました。
建売、住宅メーカー、建築士の設計した家などを見ていくうちに、しっかり設計された家は床面積が小さくても広く感じたり、居心地が良いと思えるような空間がありました。

建築は人間にとって不可欠で、これから先も絶対に無くならない。
しかもこの仕事はめちゃくちゃ面白そうだ。もっと学んでみようと思い市役所とは違う方向性を考え始めました。

公務員に見切りをつけて辞めた3つの理由

理由2 価値観が変わった

学生時代と社会人になってからを比べて、自分の価値観が大きく変わりました。

学生時代は欲しいものがいっぱいあったので、早く仕事して欲しいものを買いたいという気持ちが強かったです。
そのためならいくらでも残業や仕事をやるぞという気持ちでした。

実際に働いて、高価なものをいくつか購入しましたが、一時的な気持ちの高揚はあるけど、持続性は無く、結局次の欲しいものへと興味が変わっていくだけでした。

ちなみに始めに買った高いものは30万円のソファでした。
友人や職場の人に、不思議な目で見られました。

そんな時に、地元で成功しているデザイナーの講演会にいきました。
そこで聞いた話がいつまでもリフレインして、働いている時もそのことが頭にこびりついて離れなかったのです。

「人生のうち、3分の2くらいは働いてますよね。だから人生で好きなことができる時間って限られてますよね。だったら好きなこと、興味を持てることを仕事にした方が人生楽しくないですか。」
というようなニュアンスの言葉でした。

正直、理想論だし、誰だってそう思ってるでしょう。

けど僕が印象深かったのが時間の考え方です。お金が安定的に稼げるけど、一日10時間は時間を取られる。
それよりは、お金が最低限でも接したいことに時間を割ける方が良いんじゃあないかと思い始めました。

時間は唯一平等に与えられたものだから、同じだったらせめて贅沢に使いたいじゃないですか。

理由3 移動、移住ができない

仕事をしていたら誰でも一度は辞めたいと思うことがあると思います。
けれども、ほとんどの人は辞めずに続けていきます。
続けることには意味があるし、スキルアップ、年収の増加、家族の養いなど人それぞれあると思います。

だけどいつ人間関係が悪くなったり、自分が病気になったり、介護の問題が出てくるかわかりません。
そんな時に職場を変えるという選択肢を考えて持っておくことも必要ではないでしょうか。
長い人生何があるかわかりません。

そんな時にスキルがあれば、職場を変えても仕事をやっていけます。

はっきり言って市役所ではスキルが付きにくいです。
もちろん市役所にも専門職があるので、そこでは施工や管理のスキルも付くでしょう。

しかし一般事務をやっているだけでは、資料作成能力や接遇、法律関係のスキルはある程度付きますが、転職できるようなスキルは付きにくいです。

それが凄いリスクだなと思うようになりました。突然仕事が無くなることが無いとは限りません。
それがたとえ公務員であっても。

市役所職員は職場が役所なので、職場が変わることがほとんどありません。
僕は大学時代に過ごした所が好き過ぎてその土地に住みたいと本気で思ってました。今も思ってます。

市役所で働いている限りはその土地で生きていくしか無いです。
逆に言うとその土地が好きだったり、愛着があれば天職だと思います。

特に愛着という面で、僕はモチベーションを上げられなかったです。

なので市役所職員を目指されている方は、出来るだけその土地や場所に愛着を持てるところを選んだ方がいいです。
もちろん、働いていくうちに好きになって行くことも往往にしてあります。

まとめ

以上が市役所を辞めようと思った具体的な理由です。
陰湿なイジメがあったとかパワハラがあったみたいなドラマは全く無いです。むしろ上司や同僚には本当によくしてもらいました。

辞める理由は人それぞれですが、何に価値を置くかは自由です。
子供や養う人がいなければ、少しのお金があれば生きていけます。思った以上に生きていけるものです。
僕は興味のある仕事をもっと深めていきたい、その時間を持ちたいと強く思うようになったから辞めました。

人生一度きりです。やりたいことやりましょう。

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